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[胡蝶蘭・育て方/初心者]胡蝶蘭の弱点と快適な環境について

立派な胡蝶蘭は、憧れの花。
「胡蝶蘭を育てるのは難しそう。」
「初心者でも育てられるか知りたい。」という人は多いのではないでしょうか。
胡蝶蘭の特徴を知り、胡蝶蘭が育ちやすい環境を作れば、胡蝶蘭は簡単に育てられます。
「胡蝶蘭にとって育ちやすい環境を作るのは難しそう。」と思う人は多くいます。
胡蝶蘭にとって快適な環境は、自生地と似た環境です。

ここからは、胡蝶蘭が元々どのような環境で育ってきたのかについて解説します。

胡蝶蘭の自生地と快適な環境について

胡蝶蘭が育ちやすい環境は、元々育ってきた環境と近いところです。
胡蝶蘭の自生地は、熱帯地域や亜熱帯地域といった温かい場所です。
熱帯地域や亜熱帯地域に近い環境でなら、胡蝶蘭を育てることは簡単にできます。
胡蝶蘭が元々育ってきた環境の気温や湿度、風通しや太陽のあたり具合がポイントとなります。
守らなくてはならない決まりは4つだけ。

ここからは、胡蝶蘭の自生地と育ちやすい環境について解説します。

胡蝶蘭の自生地・分布地域について

胡蝶蘭が元々育ってきた自生地や育っている地域を知ることは、胡蝶蘭を育てるうえでポイントとなります。
胡蝶蘭の自生地は、東南アジアなどの暖かい地域です。
台湾・インド・タイ・マレーシア・フィリピン・インドネシアなどの東南アジアから、
オーストラリアまで分布しています。
胡蝶蘭が快適に育つのは高温多湿な気候である、熱帯地域から亜熱帯地域です。
自生地の環境に似た環境を作ることで、胡蝶蘭を簡単に育てられます。

胡蝶蘭の快適な環境・18~25℃が快適な温度

胡蝶蘭の自生地は、高温多湿な気候である、熱帯地域や亜熱帯地域です。
胡蝶蘭の快適な温度は、温度18~25℃。
熱帯地域や亜熱帯地域は、1年を通して気温が高いことが特徴です。
温暖な地域に自生している胡蝶蘭は、気温が下がると枯れてしまうことも。
胡蝶蘭は15℃を下回ると冬眠状態になり、10℃を下回ると葉が落ちたり枯れたりします。
胡蝶蘭は気温が上がりすぎても萎れてしまうので、温度は18~25℃に保ちましょう。

胡蝶蘭の快適な環境・50~60%以上が快適な湿度

胡蝶蘭の自生地は、高温多湿な気候である、熱帯地域や亜熱帯地域です。
胡蝶蘭が育つには、50%から60%以上の湿度が必要です。
元々育っていた熱帯地域から亜熱帯地域は降水量が多いので、湿度が高いところで育てます。
高温多湿な地域で育つ胡蝶蘭は、乾燥に弱い植物。
湿度の管理というと難しいイメージを持ってしまうかもしれませんが、湿度管理は簡単です。
胡蝶蘭を育てるときは、乾燥しないように気をつけることがポイント。
冬場は特に乾燥しやすいので、気をつけましょう。

胡蝶蘭の快適な環境・風通しがよい場所

胡蝶蘭は、木の幹や枝に着生する性質を持った着生植物。
胡蝶蘭の快適な環境は、風通しのよい場所です。
着生植物は土の中ではなく、他の木の上などに根を張ります。
他の木の上にある胡蝶蘭の根は空気にさらされているものです。
胡蝶蘭は木の枝や葉などにさえぎられ、
雨に濡れることがあまりありません。
高温多湿な場所で育つ胡蝶蘭は、
水分を土からではなく、空気中から吸収して育ちます。
風通しのよいところに置くことで、自生地に近い状態にすることができます。

胡蝶蘭の快適な環境・直射日光が当たらない

胡蝶蘭は、木の幹や枝に着生する性質を持った着生植物。
胡蝶蘭は木の枝や葉などにさえぎられて、直射日光が当たることはあまりありません。
胡蝶蘭が育ちやすい環境は、直射日光の当たらない場所です。
直射日光が当たらない場所で育つ胡蝶蘭に、直射日光を当てると、葉が焼けてしまいます。
葉が焼けてしまった胡蝶蘭は、水分を葉から吸収できなくなるため、枯れてしまうことがあります。
胡蝶蘭は直射日光が当たらない、明るい窓際などに置くのが最適です。

胡蝶蘭の特徴・着生植物

胡蝶蘭は、木の幹や枝に着生する性質を持った着生植物です。

着生植物は土の中に根を張らず、他の木の上などに根を張ります。
胡蝶蘭は水分を土からではなく、空気中から吸収して育つ植物です。
空気中から水分を吸収し、育つ胡蝶蘭は、多くの水分を必要としません。
少ない水分で育つ胡蝶蘭に、たくさん水をあげてしまうと枯れてしまうことがあります。
胡蝶蘭にはたくさん水をあげる必要がないので、簡単に育てることができる植物です。

[胡蝶蘭・育て方/初心者]胡蝶蘭を苗から育てる/初心者でも簡単な基本的方法

育てるのが難しいイメージがある胡蝶蘭ですが、
胡蝶蘭を育てることは初めてでもできます。難しくありません。
胡蝶蘭が育ちやすい環境を作れば、胡蝶蘭は初心者でも簡単に育てることができる植物です。
胡蝶蘭が育ちやすい環境は、自生地とよく似た環境です。
自生地と似た環境を守りながら、初心者でも簡単に胡蝶蘭を育てるにはポイントがあります。
胡蝶蘭を育てるときは、苗から育てるのがポイントです。
ここからは、胡蝶蘭の苗を育てる、初心者でも簡単な基本的方法について解説します。

胡蝶蘭を種から育てるのが難しい理由

胡蝶蘭には種がありますが、種から育てるのはとても難しいことです。
他の植物のように胡蝶蘭の種はほとんどお店で販売されておらず、購入の機会はありません。
胡蝶蘭は他の植物と同じように、実ができ種を採ることができます。
しかし、胡蝶蘭の種は土に撒いても発芽しません。

植物の種子には様々な種類があり、胡蝶蘭は無胚乳種子です。
無胚乳種子は自分で発芽することができない種子の種類です。
種から育てることはできますが、育てようとすると長い時間が必要になり、管理が大変難しいです。
お店で見かける胡蝶蘭も種からではなく、株分けで育てられています。

初心者は苗から育てるのがおすすめの理由

胡蝶蘭を種から育てることは非常に難しく、プロの園芸業者でもほとんど行われていません。
種から栽培するには管理と、長い時間が必要です。
初心者が胡蝶蘭を育てるときは、苗から育てるのがおすすめです。
胡蝶蘭が発芽してから花が咲くまでは4年かかります。
4年もの間、管理を徹底して栽培しても、どんな花が咲くかは咲くまで分かりません。
胡蝶蘭が育つのに必要な養分、無菌状態を維持するのは大変なこと。
胡蝶蘭は販売している苗から育てると簡単です。

胡蝶蘭の苗の種類・フラスコ苗

胡蝶蘭の苗には、3つ種類があります。
胡蝶蘭の苗の1種は、フラスコ苗です。
フラスコ苗とは、無菌状態で育った苗のこと。
初心者にも簡単に育てられるように胡蝶蘭の苗のセットが販売されています。
胡蝶蘭のセットになっている苗の多くはフラスコ苗です。
初心者でも育てやすいように胡蝶蘭の苗と、育てるのに必要な資材がセットになっています。
無菌状態で育った苗は、環境の変化に敏感です。
まずはセットの鉢などに移し替え、普通の状態に慣らしましょう。

胡蝶蘭の苗の種類・実生苗

胡蝶蘭の3種類ある苗の1つは、実生苗です。
実生苗とは、花同士を交配させて種を取り、育てた苗のこと。
どんな花をつけるかは花が咲くまで分からず、同じ個体はありません。
胡蝶蘭の新しい品種を作るときなどに使われる苗が実生苗。
胡蝶蘭は病気に強くて、美しい花を咲かせる個体をクローン栽培するのが一般的。
実生苗ではどんな花が育つか分からないため、病気に弱かったり、花の形が整っていない可能性があります。
実生苗は、初心者向けの苗ではありません。

胡蝶蘭の苗の種類・メリクロン苗

胡蝶蘭の3種類ある苗の1つは、メリクロン苗です。
メリクロン苗とは、親株の苗をクローン栽培で増やした苗のこと。
病気に強く、美しい花を咲かせる個体を親にして、バイオ技術で増殖。
健康な胡蝶蘭の苗のクローンを大量生産できます。
メリクロン苗は、細胞を増殖させていて、病気に強く、整った形の花が咲くというメリットがあります。
花が咲く前からどんな花が咲くのか分かっていて、大量生産できるので、価格を抑えることができる苗です。

胡蝶蘭の苗の販売・購入方法

「胡蝶蘭を苗から育てたいけど、どこで買えばいいんだろう。」と、疑問に思う人は多いです。
胡蝶蘭の苗の販売ルートはお店やネット販売など様々。
初心者が育てやすい胡蝶蘭の苗は、セット販売されているもの。
セット販売されているものは、苗を育てるのに必要な資材が全て揃っているので、安心です。
胡蝶蘭の苗は店頭(販売店)や、農園・農家、インターネットなどで買うことが出来ます。
ここからは苗の販売・購入方法と、それぞれのメリットを紹介します。

店頭(販売店)で苗を買うメリット

胡蝶蘭の苗を店頭(販売店)で買うメリットは、直接商品を見ることができる点です。
花の咲いた胡蝶蘭をお店で見かけることは多くあります。
胡蝶蘭を販売している場所は、スーパーやホームセンター、百貨店や生花店など様々です。
花の咲いた胡蝶蘭を購入することは簡単ですが、苗を見かけることはあまりありません。
胡蝶蘭の苗を販売する店舗は限られています。

店頭で苗を購入するときは、胡蝶蘭を専門にしているお店で買うとよいでしょう。

農園・農家で苗を買うメリット

胡蝶蘭の苗を農園・農家で買うメリットは、苗の品質が高い点です。
農園や農家で苗を買うことはハードルが高く感じるかもしれませんが、簡単です。
農園や農家で苗を買うときは直接行くか、直営のインターネットサイトなどで手軽に買うことができます。
農園・農家でプロが育てた高品質な苗が直接購入できるので、育て方のポイントを教えてもらえることも。
農園や農家でプロが育てた苗は丈夫であることが多く、失敗することが少なくなります。

ネット通販で苗を買うメリット

胡蝶蘭の苗をネット通販で買うメリットは、家に居ながら、胡蝶蘭の苗を購入できるところです。
お店に出向く必要がないので、簡単に胡蝶蘭の苗を育てられます。
ネット通販には全国から様々な店舗が出店しており、選択の幅が広いことが特徴です。
たくさんある種類のなかから、品種やカラーなど様々な胡蝶蘭を選ぶことができます。
購入前に株の状態などを把握することはできないので、信頼できる通販サイトをみつけて買いましょう。

胡蝶蘭の良い苗の選び方

「胡蝶蘭を苗から育てたいけど、良い苗の選び方がわからない。」という人は多いです。
胡蝶蘭を育てるときは、良い苗を選ぶことで失敗が少なく育てられます。
胡蝶蘭の良い苗を選ぶことは、難しくはありません。
胡蝶蘭の良い苗を選ぶポイントは、2つあります。
胡蝶蘭の葉が瑞々しく元気があるものと、丈夫で育てやすいとされる品種のなかから選ぶことです。
ここからは、胡蝶蘭の良い苗の選び方を詳しく紹介します。

良い苗の選び方・葉に艶とハリがある

胡蝶蘭の良い苗の選び方の1つは、葉に艶とハリがあることです。
胡蝶蘭は水分を土からではなく、空気中から吸収して育ちます。
胡蝶蘭の苗は、植え替え後に14日ほど水やりを控えるので、葉の艶とハリがポイントです。
植え替え後に葉に元気がなく、水分を吸収できないと、胡蝶蘭は育ちません。
葉に艶とハリがない苗は、植え替え後の環境の変化で枯れてしまうことがあります。
胡蝶蘭の苗を選ぶときは、葉に艶とハリがある苗にしましょう。

良い苗の選び方・丈夫で育てやすい品種から選ぶ(低温種)

胡蝶蘭の良い苗の選び方の2つめは、丈夫で育てやすい品種から選ぶことです。
胡蝶蘭には、様々な品種があります。
丈夫で育てやすい品種や、繊細な品種、病気への耐性が弱い品種など様々です。
初めて胡蝶蘭を育てるときは、丈夫で育てやすい品種から選ぶと失敗が少なくなります。
胡蝶蘭には、最低温度が高いものから高温・中温・低温種の3種類あります。
初心者は最低温度が低い、低温種と呼ばれるシンビジウムなどがおすすめです。

[胡蝶蘭・育て方/初心者]初心者でも失敗しない植え替え方法/バーク・水苔など資材や鉢の正しい選び方

胡蝶蘭を初めて苗から育てるには苗以外にも、様々なものが必要です。
胡蝶蘭を育てるときに何を用意したらいいか、知りたい人は多くいます。

胡蝶蘭を苗から育てるときは、苗だけでなく鉢や植え込み資材など様々なものを用意します。
植え込みをするときに資材として使われるものは、バークや水苔などです。
植え込みをするときの資材には、それぞれの資材に適した鉢があります。
ここからは、初めて胡蝶蘭を育てるときに失敗しない植え替え方と、
バークや水苔などの資材についてや、鉢の選び方について紹介します。

初心者でも失敗しない植え替え方法・鉢の選び方

胡蝶蘭の苗は、まず苗を鉢に植え替えることから始めます。
失敗せずに胡蝶蘭を育てるためには、苗を植え替える鉢の選び方に注意しましょう。

鉢にはそれぞれ素材に特徴があり、素材によって向いている植物が違います。
胡蝶蘭が育ちやすい環境に合わせた鉢選びをしましょう。

鉢には様々な種類があります。
主に胡蝶蘭に使われる鉢は、3種類。
素焼きの鉢・陶器鉢・プラスチック鉢です。

ここからは、それぞれの鉢の特徴について紹介します。

胡蝶蘭の素焼きの鉢の特徴

大きく分けて3種類の鉢のなかで、素焼きの鉢は、胡蝶蘭に最も適しています。
胡蝶蘭は土の中に根を張って育つ植物ではなく、木の幹や枝などの上で育つ着生植物です。
自生地で胡蝶蘭の根は空気中にさらされているので、空気を好み、湿気を好みません。
素焼きの鉢は通気性や吸水性、排水性に優れているのが特徴です。
素焼きの鉢の中では根が呼吸しやすいので、胡蝶蘭に最も適しています。

初心者が胡蝶蘭の苗を植え替えるときには、素焼きの鉢を使うのがおすすめです。

胡蝶蘭の陶器鉢の特徴

陶器鉢は、耐水性が高いことが特徴。
陶器鉢には釉薬を塗ったものと、塗らないものがありますが、どちらも耐水性が高いです。
耐水性の高い鉢は、胡蝶蘭には向きません。
自生地で胡蝶蘭の根は空気中にさらされているので、湿気を好みません。
空気を好む胡蝶蘭の根に湿気がたまると、根が腐ってしまうことも。
耐水性に優れている陶器鉢には、水を吸わないという性質があります。
余分な水分を吸ってくれない陶器鉢は、胡蝶蘭には向いていません。

胡蝶蘭のプラスチック鉢の特徴

プラスチック鉢も陶器鉢と同様、胡蝶蘭にはあまり向かない鉢です。
プラスチック鉢は水分を一切吸わないという特徴があります。
胡蝶蘭の根は空気中にさらされていることを好むので、湿気は好みません。
保水性の高いプラスチック鉢は、胡蝶蘭には向いていません。
プラスチック鉢は軽くて便利ですが、空気を好む胡蝶蘭を育てる環境としては不向きです。
鉢自体がプラスチックでできており、水分を吸わないプラスチック鉢は、水加減が難しく、胡蝶蘭には向いていません。

バークで植え替えるときの注意点・陶器とプラスチック鉢と相性が良い

胡蝶蘭を鉢に植え替えるときに使う植え替え資材は、土ではありません。
土ではなく、バークを使うことがあります。
樹皮を細かく砕いたバークは、バークチップともいわれる資材です。
そのため、樹皮でできたバークが植え替え資材に合っています。
バークは水分を保持し難いので、鉢の中が乾燥しやすく、保水性のある鉢がおすすめです。
植え替え資材にバークを使うときには、保水性のある陶器鉢やプラスチック鉢と合わせましょう。

水苔で植え替えるときの注意点・素焼き鉢と相性が良い

胡蝶蘭を鉢に植え替えるときの植え替え資材の一つに、水苔があります。
水苔は、コケの一種です。
水苔の葉には水を貯めることができる細胞があるので、保水力が高くて胡蝶蘭に向いています。
素焼きの鉢は通気性や吸水性、排水性が優れているのが特徴です。
素焼きの鉢は、排水性が高いので保水力がある水苔と相性が良い鉢。
保水性の高い鉢に水苔を使うと、鉢の中に水分が残り、根が腐ってしまうことがあります。
植え替え資材に水苔を使うときには、排水性のある素焼き鉢がおすすめです。

胡蝶蘭の鉢を選ぶ時の注意点・最適な鉢の大きさ

鉢には様々な大きさがあります。
胡蝶蘭の鉢を選ぶ時は、適切な鉢の大きさを選ぶことがポイント。
園芸店にはたくさん鉢があるので、
「どの大きさに植えればいいか分からない。」という人は多いです。
胡蝶蘭を植え替えるときは、3号から4号の大きさの鉢に植えるのが最適。
鉢の大きさの単位は「号」です。
1号は、直径3センチ。
鉢の3号は直径9センチ、4号は直径12センチのことです。
胡蝶蘭を植える鉢を選ぶときは、最適な鉢の大きさに植えましょう。

胡蝶蘭に最適な植え替え時期・初心者は4月の植え替えがおすすめ

胡蝶蘭を植え替えるときは、植え替えに適した時期にするのがポイントです。
胡蝶蘭の植え替えの時期は春の、4月末から6月が最も適した時期。
初心者は植え替えベストシーズンのなかでも、4月の植え替えがおすすめです。
胡蝶蘭の花が咲き終わった後の温かい時期に植え替えます。
花が咲く前の胡蝶蘭を植え替えてしまうと、環境の変化で花が咲かなくなることも。
胡蝶蘭は7月から9月に大きく育つ時期です。
初心者は大きくなる前の4月に植え替えましょう。

胡蝶蘭の苗の植え替え

胡蝶蘭の苗はポリポットに入って売られているのが一般的です。
ポリポットとは、ビニール製のポットのこと。
ポリポットは保水性が高いので、空気を好む胡蝶蘭には不向きです
胡蝶蘭は早めに鉢に植え替えましょう。
初めて胡蝶蘭を植え替えるときは、植え込み資材を水苔にし、素焼きの鉢に植えるのがおすすめです。
胡蝶蘭の苗を植え替えた後で注意することは3つ。
置き場所と水やりと肥料です。
ここからは、植え替え後の注意点を紹介します。

植え替え後の胡蝶蘭の注意点・置き場所

胡蝶蘭の苗を植え替えた後に注意することの一つは、置き場所です。
植え替えた後の胡蝶蘭は、環境が変化したことによってストレスを受けるもの。
新しい環境に慣れるまで1ヶ月程かかるといわれているので、できるだけ自生地に近い環境に置きます。
胡蝶蘭は直射日光が苦手な植物。
直射日光が当たらない、明るい窓際などに置くのが最適です。
胡蝶蘭は15℃を下回ると冬眠状態になるため、室温は15℃以上、湿度40~50%以上を保てる場所に置きましょう。

植え替え後の胡蝶蘭の注意点・水やり

胡蝶蘭の苗を植え替えた後に注意する点の二つ目は、水やりです。
植え替え後の胡蝶蘭には、2週間ほど水やりを控えて様子を見るのが一般的。
植え替え後の胡蝶蘭は、ストレスを受けて体力が落ちています。
株の体力がなくなっている胡蝶蘭に水やりをしても、胡蝶蘭は水分を吸収することができません。
胡蝶蘭は空気を好むので、吸収できない水分が根に溜まると根を傷めてしまいます。
胡蝶蘭の水やりは、胡蝶蘭が乾いてから行いましょう。

植え替え後の胡蝶蘭の注意点・肥料

胡蝶蘭の苗を植え替えた後に注意する点の三つ目は、肥料です。
植え替え後の胡蝶蘭には、肥料をあげません。
土でなく、木の幹や枝の上に育つ胡蝶蘭は、もともと根から養分を吸収しない植物です。
胡蝶蘭に肥料をあげるのは、弱っている株に肥料を与えるためでなく、
元気に育っている株の成長を助けるためのもの。
胡蝶蘭は肥料をあまり必要としないので、肥料をあげすぎると弱らせてしまいます。
成長するまで、肥料をあげるのは待ちましょう。